はじめに・・・
道に植えられた街路樹、草むらに生えている野草など、
身近にある植物を意識して生活している人はどれくらいいるでしょうか。
僕はいままで、あまりそういう事を気にせずにいました。
学生時代、社会人になってからも通学、通勤で毎日通っていた道すがらに
咲いている花や木々に、そこまでの強い関心はありませんでした。
30歳半ばでボタニカルアートというものを知り、
その魅力に魅せられて以来、まわりの草花を
よく見るようになりました。
ボタニカルとは、「植物学の」という意味で、
元々は写真などが無かった時代に薬草などを見分けるための
図譜を作成する時にその特徴を描かれたものだったそうです。
その細密な絵柄からアートとしても人気が出始め、
レストランなどの店内に飾られていたそうです。
写真技術の発達により、現在では商業的価値を失いましたが、
一部の愛好家によっていまだその魅力が受け継がれ、
日本においてはお稽古ごととして親しまれています。
このブログではボタニカルアートやカリグラフィーなど、
およそ100年前頃までは商業的な価値があったものの
機械の発達により現在では忘れ去られようとしている
技術に焦点をあて、その魅力を発信していこうと
思っています。