植物日記 | ボタニカルアート

日々の出来事や季節の植物などについて書いています

銀座・伊東屋でカリグラフィーペン先を買いました

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(この記事は2017年9月15日に他ブログに投稿したものを再度掲載しています)

 

先日、カリグラフィーのペン先「ジロット303(GILLOTT303)」が新宿・世界堂になかったので、
電話で在庫があると確認していた、銀座・伊東屋へ改めて買いにきました。

 

 

K ITO-YA

http://www.ito-ya.co.jp/store/itoya/k-itoya

 

4Fの「COLORS 画材」というフロアにカリグラフィー用のペンが売っています。

 

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この日は12本ほど在庫がありました。先日電話で聞いていた通りの本数です。
電話したのが月曜日ですから、その間誰も買っていないという事ですね。
銀座という好立地で広く知られた伊藤屋をもってしても、
そんなに頻繁に売れるものではないのですね。
なぜか悲しい。


この日は10本購入しました。
なので近日中に伊東屋でジロット303を買う予定の方がもしいれば、
現在、在庫は2本ですのでお気をつけください・・・・
(補充されてなければですが)

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さて、ウェディングペーパーアイテムの新作をつくるために
またいくつかカリグラフィーを書こうと思います。
なかなか自分がいいと納得できる形にならないんですけどね。
こればかりは何回も書くしかありません。

 

 

結婚式の招待状や席次票など購入される方は、
そのような文章がいいのでしょう??

 

シンプルに「wedding invitation」?
「Just Married!(結婚しました!)」などもありますね。

「welcome our wedding party」とか。
「wedding seating chart」

 

 

うーん。以前購入してくださったお客様は、
文字などにあまりこだわりはないという方もいらっしゃいましたが、
みんなあまり文字の意味とかはこだわらないのですかね。

結婚式はゲストの皆様に感謝を伝える意味もあるので、
そのような言葉があると良いかもしれませんね。
今度、英文をまとめてみようと思います。

 

 

今日は銀座のボタニカルアート教室の日でしたので、
ペン先を買ったあと向かいました。

 

こちらの教室です。
エコール・プチピエ・銀座  https://ecole-ppginza.jimdo.com

 

ボタニカルアートも描き始めて3年目になります。
なかなかうまくなりませんが、こちらも日々の積み重ねしかありません。
ゆるやかに描きつづけようと思います。

 

「カッパープレート書体」のペン先について

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(この記事は2017年9月11日に他ブログに投稿したものを再度掲載しています)

カリグラフィー用のペン先がどれも痛んできたので、

新しいペン先を買いに新宿 世界堂にきました。

 

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結局、この日世界堂には在庫がなかったのですが、

主にカッパープレート書体を書くのでポインテッドニブといわれる

先の尖ったペン先を購入します。 万年筆や漫画家が使うGペンの先みたいな

ペン先です。

 

普段つかっているのはウイリアム・ミッチェル社(William Mitchell Calligraphy) のジロット303(GILLOTT303)というペン先です。

 

○ウイリアム・ミッチェル社  ジロット303(GILLOTT303)

http://www.craft.bz/?pid= 56489215

 

 

青い色のペン先なので、お店にいけばすぐ分かると思うのですが、

型番がたくさんあるので(304とか404とか・・?)、 間違えないように気をつけてください。

 

カッパープレート体を独学で習得しようとしていた頃、

随分と色々なペン先を試してみましたが、最終的には

この「ジロット303(GILLOTT303)」に行き着き、

実際にその後通ったカリグラフィー教室でも、

このペン先を指定され、やはり考えることは皆同じだなと。

 

このペンを使う前、

スピードボール社の「ハント・アーチストペン101」 が書きやすいと

誰かのブログで読み試してみたところ、

ペン先が柔らかくとても書きやすいです。

 

○スピードボール社 ハント・アーチストペン101

https://item.rakuten.co.jp/ calligraphy/1c-101/?s-id=pc_ shop_recommend

 

初めの頃はこのペンが一番使いやすいと思い愛用していたのですが

いかんせん、ちょっと柔らかすぎるというか、 ササっとサインみたいな

感じで書くには非常に良いと思うのですが、

カッパープレート体の基本ラインを正確に書くには

やはり「ジロット303(GILLOTT303)」 がベストかなと

個人的には思いました。 初心者の方には101は使いやすいかもしれません。

 

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ペン軸については最初はスピードボール社のオブリークホルダーを 使っていました。

 

○スピードボール社 オブリークホルダー

https://item.rakuten.co.jp/ calligraphy/2b/

 

カッパープレート体は文字の傾斜角度を52度もしくは62度で書 くので、

上記ペン軸には最初から傾斜がついています。

 

初めは少し違和感がありますが、 慣れてくるとかけるようになります。

 

また、 ストレートのペン軸を使い紙自体を斜めにして書く方法もあります

自分はこの方法を教わったので、今はこの書き方で書いています。

 

○スピードボール社 ストレートホルダー 

https://item.rakuten.co.jp/ calligraphy/2a/

 

カランダッシュペン軸

https://store.shopping.yahoo. co.jp/kawachigazai/h003126. html?sc_e=slga_pla

 

カッパープレート体の参考書は何冊かでていますが、( ほとんど海外のもの・・)

個人的には下記リンクのザ・ユニバーサル・ ペンマンという洋書がとても参考に

なると思います。もちろん日本語の解説などないのですが、 フローリッシュの美しい

カッパープレート書体が満載ですので、 これからカッパープレート体を覚えたいと

思っている人には是非おすすめです。

 

The Universal Penman(英語) ペーパーバック

https://www.amazon.co.jp/ Universal-Penman-George- Bickham/dp/1607967553

 
世界堂にお目当てのジロット303が売っていなかったので、
近くのベローチェで一服してから帰る事にしました。
 
伊東屋に電話したら在庫があるとの事なので、
明日あたりいってこようかと思います。
 

夏の終わり、ハギ・タマスダレ

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(この記事は2017年9月10日に他ブログに投稿したものを再度掲載しています)

 

ハギの花が咲いていました。

夏の花のイメージでしたが、秋頃まで咲いたりもするみたいですね。
 
葉の濃い緑と紅色の花のコントラストが綺麗で、
とても好きな花です。花がちょっとだけなのが、いいのかもしれません。
あまり虫がついている印象もなく、丈夫そうなイメージですね。
夏の終わり9月くらいになって目に付くので、
毎年この花を見ると、そろそろ夏も終わるな~という印象です。
 

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 タマスダレ、ハギの花と並んで、個人的に夏の終わりを感じさせる花です。

なぜか9月頃に目につくんですよね。

小さな花がひとところに集まって綺麗に咲いています。
こんな花たちをボタニカルアートで描きたいと思うのですが、
毎年見過ごしてしまいます。

夏の暑い時期はあまり植物が花をつけないので、
涼しくなってきて花が咲き出すと少しうれしい気分になります。
(夏はムクゲサルスベリくらいしか目につかない気がする・・・・・)

 

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ハギの花を少し摘んできてしまいました。

 

 ブライダルペーパーアイテムに添えても素敵な感じです。

やっぱりカリグラフィーと植物ってとても相性がいいです。
そして花のピンクがちょっとなのが良いですね。
思うに結婚式のテーブルコーディネートなども
こういう野の花たちを使っても良いな~と思います。
 
野草のブーケとか。
 
花屋さんが作るコーディネートもとても素敵なんですけどね。
これから本格的に秋の植物たちが出てくるので楽しみです。
金木犀やブナ科の木たちの実も色付き始めますね。
 

ボタニカル描くの全然追いつかないな・・・・笑

 

 
 

ポリクロマ (ボタニカルアート・作業工程)

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今年の4月頃に上野駅青山フラワーマーケットで見つけて、
一目惚れして買った「ポリクロマ」。チューリップの原種だそうです。

 

チューリップってだいたい園芸品種なのでしょうか。
あまり詳しくないのですが、魅力的な花のひとつです。

 

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チューリップの花びらはだいたい閉じているものですが、
ポリクロマ閉じたり開いたりするそうで、買った時は花びらが閉じていたのですが、家にもって帰ってみてみたら、全ての花が開いていました。
植物画一日の間に形が変わるのは何か不思議な感じがしますね。

 

さて、もちろんボタニカルアート用に買ったのですが、4月に購入してからまったく手をつけていなかったポリクロマを、いい描こうと思い立ち、この間描き上がったので行程をアップしようと思います。当然花はとっくに枯れていて姿形もなく、写真をみながらの作業です。(本当は実物を見ながら描きたいのですが、描いてる途中でだいたい枯れてしまいます・・・・・笑)

 

(線画)

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葉の形が特徴的です。主脈から側脈が横に何本も走り、

何個ものブロックで構成されているような、いわゆる良く見る

タイプの葉とは違い、平面的かつ湾曲した形の葉なので、

あまり描きやすい形ではありませんが、

逆に上手く描ければ素敵な画になりそうな予感です。

 

(塗り1)

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白い花は画用紙の白を残しながら、影をつけて

白を表現する必要がありますが、

先に花を塗ってしまって影が濃くなりすぎた場合、

バランスをとるため、葉の部分をさらに濃くしなければ

なりません。

なのでまず葉の部分を先に塗り、

全体の濃さを大体どれくらいにするか決めてから

花を塗る事にしました。

 

 

(塗り2)

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葉の部分の濃さが大体きまったので、

花を塗り始めます。

 

(完成)

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完成しました。球根の色もアクセントになっていて

素敵な植物です。もう少し上手く表現できると良いのですが・・・笑

日々練習です。

 

 

ルデューテ銅版画展示会に行ってきました

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9/16(金)-9/19(月祝)の期間中、広尾プラザ2階「ギャラリー広尾」で、

ルデューテ ボタニカルアートの展示即売会がやっていたので、

観てきました。

 

数十点以上のボタニカルアートが展示されており、

なかなか見応えがありました。

(とても買えませんが・・・・・汗)

 

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やはり銅版画の印刷は、オフセット印刷にはない味がありました。

オフセット印刷は網点と呼ばれるCMYK4色の点の掛け合わせで表現されています。

ルデューテの銅版画もスティップルエングレービングという点描を使った

表現がされていますが、オフセットの網点はルーペで見ないとわからないのに対し、

銅版画の点描は、点で表現されている部分が肉眼で確認できる大きさです。

 

陰影や立体感を、塗りではなく点で表現しているのです。

エングレービングは、銅版をビュランという先の鋭い道具で

彫っていくそうですが、刷り上がった絵の細密さを見ると

職人技というにふさわしく、とても気の遠くなるような作業が

目に浮かんでくるような繊細さです。

 

こちらの展示会にいって知ったのですが、

銅版画は版を作れば何枚でも刷れるわけではなく、

刷れる枚数に限りがあるようです。

 

そして最初にインクをのせて刷る一枚目の初版と、

その後に刷る2版、3版とでは価値に違いがあるそうです。

 

色が鮮やかで繊細に表現される初版と違い、2版3版と刷っていくうちに

外側の輪郭(アウトライン)に黒い線がはいったり

色の彩度が落ちていってしまうそうです。

 

原画そのものに価値があるのは当然ですが、

銅版画における初版も、同じくらい価値があるのですね。

 

勉強になりました。

 

 

 

ウィリアムモリスから思う現代デザイン

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ウィリアムモリス(ウィキペディアより引用)


ウィリアムモリスは結構有名なので、知っている人も多いと思います。
彼は19世紀イギリスの詩人、デザイナーです。

 

産業革命によって工業製品が効率よく作られる反面、職人の手技が損なわれ、粗悪な商品が大量生産される状況を憂い、中世にあこがれて、生活と芸術を融合させようと活動したとされています。

 

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モリスが数年間住んだレッドハウス(ウィキペディアより引用)

 

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植物をつかったテキスタイルや書籍のデザイン

ウィキペディアより引用)

 

現代でも、かつてパソコンがなかった時代にはデザイナー(主にグラフィックデザイン)たちが手技で作っていた物が、マッキントッシュやアドビーのイラストレータフォトショップなどの登場によって誰でも制作が可能になった反面、やはり粗悪なデザインが市場にあふれるようになったように思います。

 

なんとなく似ていますね。

 

そして僕もそういうソフトの登場の波にのってデザインをやり始めた人間なのでえらそうな事はまったく言えません。今思うと数々よくないものを作ってきたように思います(現在もかも知れませんが)。
手で作ったものが良く、パソコンで作ったものが悪いという訳ではありませんが、人間の手によって生み出される独創性、不規則性にまだ機械は追いついていないように感じます。

 

ボタニカルアートやカリグラフィというものに出会い、よりそういった意識が芽生えてからアナログ画材を使って絵を描くようになりました。人が美しいと感じるヒントは自然、特に植物の中にあると考えるようになったのです。

モリスもきっと同じような事を考えたのかも知れません。モリスは親の資産があった事や、その実行力によって時代の波に逆らっても自分の理想を追い続けましたが、多くの人はそのような思想を描いてもなかなか実現させる事ができない現状もあると思います。

 

そのように生きる為には、ある程度お金が必要なように思います。
経済的な余裕がないと、お金を得るため日々の仕事に追われ、技術を身につけるのに時間がかかってしまい、いずれは情熱が失われていく事が原因と思います。

 

そうならない為には、社会とつながりを持つ為の社交性と、自分の中の芸術性を両立させていく必要があるようです。あたりまえですかね・・・。でも最近は本当にそう思うのです。

 

ボタニカルアート 薔薇の描き方

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ボタニカルアートを描くにあたって多くの人が描きたいと思う

花のひとつに薔薇があるのではないでしょうか。

 

僕もそのひとりですが、薔薇はいくつもの花弁が複雑に重なりあって

構成されている為、難易度が高いと個人的に思います。

最初は鉛筆で線画をかいてから塗っていきますが、

塗っている内に鉛筆の線が消えてくるので、どの花弁を塗っているのか

わらかなくなってきます。なので少し濃い目の色で細くアウトラインを

描いていきますが、アウトラインはあまり強く描きすぎると

全体の立体感が損なわれたり、すこし漫画っぽくなってしまいます。

 

光のあたり具合を考えつつ、影になる部分を濃くしながら

全体の形をよく観察して描き進めていく必要があるようです。

 

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また影の部分はあまり彩度を下げすぎると全体の花のイメージが

暗くなってきます。

上の写真は少し前に描いた薔薇ですが、少し暗くなってしまった

印象があります。

 

「ブリリアントピンク」に「イエローウォーカー」や「バーントアンバー」など

茶系の色を混ぜながら少しずつ彩度を下げて影の部分を表現して

いくと良いかなと思いました。

 

全体的にみれば、ひとつのピンクの薔薇ですが、

それを表現するには、微妙に違う様々な色を作らなければなりません。

 

構図、色とまだまだ覚えなければならない事がたくさんあるようです。

人の心を魅了するような薔薇の花を描けるようになるまで、

何枚も描くしかないようです(・_・、)