ルデューテ銅版画展示会に行ってきました
9/16(金)-9/19(月祝)の期間中、広尾プラザ2階「ギャラリー広尾」で、
ルデューテ ボタニカルアートの展示即売会がやっていたので、
観てきました。
数十点以上のボタニカルアートが展示されており、
なかなか見応えがありました。
(とても買えませんが・・・・・汗)
やはり銅版画の印刷は、オフセット印刷にはない味がありました。
オフセット印刷は網点と呼ばれるCMYK4色の点の掛け合わせで表現されています。
ルデューテの銅版画もスティップルエングレービングという点描を使った
表現がされていますが、オフセットの網点はルーペで見ないとわからないのに対し、
銅版画の点描は、点で表現されている部分が肉眼で確認できる大きさです。
陰影や立体感を、塗りではなく点で表現しているのです。
エングレービングは、銅版をビュランという先の鋭い道具で
彫っていくそうですが、刷り上がった絵の細密さを見ると
職人技というにふさわしく、とても気の遠くなるような作業が
目に浮かんでくるような繊細さです。
こちらの展示会にいって知ったのですが、
銅版画は版を作れば何枚でも刷れるわけではなく、
刷れる枚数に限りがあるようです。
そして最初にインクをのせて刷る一枚目の初版と、
その後に刷る2版、3版とでは価値に違いがあるそうです。
色が鮮やかで繊細に表現される初版と違い、2版3版と刷っていくうちに
外側の輪郭(アウトライン)に黒い線がはいったり
色の彩度が落ちていってしまうそうです。
原画そのものに価値があるのは当然ですが、
銅版画における初版も、同じくらい価値があるのですね。
勉強になりました。